松下村塾


平成27年(2015)NHK大河ドラマ「花燃ゆ」が放送された年に「松下村塾」は世界遺産に登録された。
今も萩・松陰神社境内の中に、当時の姿のまま佇んで居る。

安政4年(1857)高杉晋作」は幕末の思想家「吉田松陰」が主宰する私塾「松下村塾」に入塾。
松下村塾の門下生には後に晋作と共に「双璧」と呼ばれた「久坂玄瑞」がいる。さらに「吉田稔麿」、「入江九一」、「伊藤博文」や「山県有朋」、「前原一誠」、「山田顕義」など幕末から明治にかけて活躍する人物を輩出。

吉田松陰の教えのひとつである「草莽崛起(そうもうくっき)」(草莽とは「在野の民衆 」、崛起は「立ち上がれ」という意味)を晋作が実践し、具現化したのが「奇兵隊」と言われている。

安政6年(1859)「安政の大獄」によって処刑された吉田松陰の死を契機に、晋作は仇を討たねば相済まぬと倒幕へと突き進む。

尊皇攘夷と倒幕の志。それは「死して不朽の見込みあればいつでも死ぬべし。生きて大業の見込みあらばいつまでも生くべし」という師・松陰が示した教えであった。

松下村塾は高杉晋作が幕末の動乱へと身を投じた、まさに起源と言える場所ではないだろうか。

(記述:槇垰賀之)

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