京都霊山護国神社


京都東山にある京都霊山護国神社、霊山墓地には明治維新の先駆けとなった志士1300名余りの墓がある。倒幕運動の立役者高杉晋作や桂小五郎。池田屋事件で犠牲になった肥後の宮部鼎蔵に長州藩士の吉田稔麿。蛤御門の変で斃れた久坂玄瑞など長州藩士166名。薩長同盟を成し遂げた坂本龍馬とその盟友中岡慎太郎はじめ多くの幕末維新の志士達が眠っている。

何故、長州下関で生涯を閉じた高杉晋作の墓が京都東山にあるのか。
それは、ここ霊山護国神社が幕末の志士達の合祀場所であるからだ。下関の桜山神社に端を発した全国の招魂社。高杉晋作の墓は山口県下関市吉田の東行庵にあるように、他の志士達も別の場所に墓がある者が多くいる。墓の中に何もなくても、ここは志士たちの魂が集う場所だ。

京都霊山護国神社の道を挟んだ向かいには、霊山歴史館がある。霊山歴史館は幕末・明治維新の歴史を専門的に伝える日本初の博物館である。松下電器産業会長の松下幸之助が1970年に開館し、今日に至っている。

(記述:奥重靖徳)

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