福田侠平

福田侠平が奇兵隊に入隊したのは35歳と、他の隊士よりかなり年長であった。しかし、思慮深い福田は人物的にも高杉から信頼され、慶応元年8月より軍監を務めた。功山寺決起の際に、馬を進めようとする高杉の前に立ちはだかり、止めようとしたのが福田である。大の酒豪で、戦闘中も酒を常に携えていた。死因も酒によるものだと言われている。10歳も年下の高杉に心酔していた福田は、自分の死後「高杉の墓の横に埋葬してほしい」と言っており、その遺言通り東行庵で高杉の側に眠っている。

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