日柳燕石

日柳燕石は四国・讃岐の榎井村の豪商・加島屋に生まれた。優れた詩人でもあり、生涯漢詩を作り続けた。5000首以上の完成稿があり、それは乃木希典や山本五十六が彼の漢詩を好んだことでも有名。30歳前後、燕石自身の放蕩な生活から加島屋の身代を食い潰してしまい、生活の糧として賭場の経営をする。ただ、自身が賭博をすることはなかったようである。また尊王攘夷思想があり、全国から勤王の志士たちが燕石の元を訪れているが、桂小五郎や高杉晋作を匿ったことで有名である。晋作は馬関開港の批判を受け、難を逃れておうのと共に讃岐に潜伏した。その間、約1ヶ月。燕石はその後、晋作を匿った罪で高松藩の獄に繋がれた。

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