銅像(東行記念館前)
平成26年(2014)3月30日、建立除幕された。東行庵境内の高杉晋作像は、昭和31年(1956)、11月除幕の備前焼の陶像につづき2基め。
高杉晋作没後150年を前に建立された銅像の制作は、高岡市の竹中銅器で、彫刻家:奈部雅昭氏、礎石は耶馬渓の自然石である。像の高さは1.8メートル(台座とも3.2メートル)。
青銅による彫刻は、原形を粘土で製作するため、陶器に比べ造型が細緻で、顔の表現もリアルで親しみやすく、生気にあふれた感がする。
建立場所が、清水山でなく、東行記念館の前、東行池のほとりでもあり、来庵者の記念撮影のバックにもなり、親が子どもに説明するなどの場面も見られ、多くの人に親しまれている。
この像の建立にあたっては、全国の有志の方々からの寄附が寄せられた。また台座には、「高杉晋作像・内閣総理大臣安倍晋三」自筆の銘板も設けられている。
目線の先には、高杉晋作の位牌が祭られている菩提所東行庵の建物、さらに、緑の森の上方には、高杉晋作の陶像。顕彰碑、史跡東行墓、さらに奇兵隊諸隊士の墓が眠っている。
さらに東行記念館は、高杉家から下関市に寄贈された約190点の遺品をはじめ、明治維新に関する資料約1000点を収蔵し、高杉晋作の遺品では全国一の規模を誇っている。
(記述:安冨静夫)
所在地・アクセス
所在地:山口県下関市吉田町1184 東行庵内